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2026/02/19

3コーナーに異変?! 熊本新バンクの特徴を嘉永・深谷・郡司3選手に聞く【全日本選抜競輪G1】

熊本競輪場のセンター傾斜は400バンクでも松阪に次いで2番目に立っている

2024年にリニューアルオープンした熊本競輪場を舞台に、熊本地震から10年の月日を経て14年ぶりとなるG1開催として全日本選抜競輪の幕が開ける。

リニューアルによって“滑走路”と呼ばれるほどの長い直線が名物だった500バンクから400バンクとなったことは知られているが、新バンクを走った選手の多くが「3コーナーが壁」と口をそろえる。

“魔の3コーナー”とは? 気になる情報の真相を求め、実際に新・熊本バンクをすでに走った一流選手に特徴を伺ってみた。

生まれ変わった熊本バンクで全日本選抜競輪(G1)が開幕

熊本のみなし直線は60.3m。500バンクだったころの名残があって、この長さは全国平均よりも長い。さらに最大カントも34度15分29秒と400バンクの中でもきつい部類に入り、34度を超える傾斜は333バンクに多い傾斜角度だ。

熊本競輪場のセンター傾斜は400バンクでも松阪に次いで2番目に立っている

日本で最大のカントである前橋競輪場は36度であり、「コーナーは333バンクのよう」という声が多く聞かれた。オリンピックなどでも使われるスキージャンプの傾斜角度が35度から37度という点を比べてみてもかなりの急傾斜であると言えるだろう。

嘉永泰斗が思う熊本バンクの特徴「まくりは決まりづらい」

地元のエース・嘉永泰斗は、生まれ変わった熊本のバンクレコード保持者だ。2年前の再開1開催目で出した10.7が記録だが、そこから1年半もの間、記録は破られていない。

熊本再開直後の開催では準決勝を10.7の上がり、2着とは5車身差の勝利。決勝も捲りで北井佑季の追込を振り切って優勝している嘉永泰斗

「3コーナーの入り口で(スピードが)止まるので、まくりは効きづらい。2センターを我慢すれば、4コーナーからは伸びます。3コーナーからは333バンクになるような感じですね。
最終バックで先頭に立っていれば、確定板入りはできそう。それか、もっと遅くの仕掛けにするかですね。
カマシは、最終ホーム過ぎで出切れていれば、残れるのではないかというイメージですね」

カントが立ち・小さいコーナーで急旋回する形状から3コーナーが壁のようになっているようだが、それを我慢できればあとは4角の駆け下りが効くといったところだろうか。

また、カントの立ったバンクが苦手な選手は、普通の捲りよりも早めの仕掛け、ないしは遅めの捲り追込ができるかが鍵となりそうだ。

当所記念覇者の深谷知広「競技者向けのコーナー」

2年前に行われた開設74周年記念を制している深谷知広は当バンクにいいイメージを持っている。カントのきつさは気にならない様子で、カントの使い方が巧い選手にとってはアドバンテージがありそう。

74周年の熊本記念では二次予選で先行、決勝を捲りと、自力の2パターンで勝利している深谷知広

「熊本バンクは走りやすいですね。3コーナーのカントはきついですけど、走りにくいという感じはしない。どちらかというと競技者向けのコーナーっていうんですかね。
(伊豆ベロドロームの)250とか、333バンクが好きな選手には向いていると思います」

新旧のナショナルチームに所属した経験がある選手や、競技経験のある選手にとっては攻略しやすいバンクの形状をしているということで、競技経験はもちろん、333成績のよい選手を狙ってみるのも当たり車券への近道となるかもしれない。

GP王者・郡司浩平「番手の時は最小限の動きで」

最後に、昨年グランプリ王者の郡司浩平が感じたバンクの印象を聞いた。新しくなった熊本バンクは深谷知広と同様に2年前の『火の国杯争奪戦』を走っており、その時は自力2回、番手2回の合計4走している。

74周年は1141。前でも番手でも3勝していた郡司浩平

「カントはきついですね。自分としては1コーナーの入りよりも3コーナーの方がきつく感じますね。仕掛け所に気をつけないと、まくりは難しく感じましたね。
でも直線が長いわりには、意外と先行でも残れるなっていうのはありました。2周突っ張っても押し切ったレースもありましたね。」

333に近いコーナーとクセで思ったよりも先行型は戦えるという見解は、先述の2選手と共通している。

「あと3コーナーは番手回りの時も気をつけないといけない。まくりを張るときに自分の思っている以上に膨らんでしまうから、最小限の動きで止めないといけないなって思いました」

番手の選手でも特徴的な3コーナーに慣れていないと牽制の幅に制御が効かず、内が空くシーンがあるのかもしれませんね。

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超一流選手が感じた熊本バンクの印象はそれぞれではあったが、やはり熊本バンク最大の特徴ともいえる“3コーナー”が命運を分けそうだ。 

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