【ウィナーズカップ 初日レポート】33バンク巧者の機動力型らが白星スタート!初日特選はS班の眞杉、吉田拓、嘉永が制す

3月19日(木)、防府競輪場で『第10回ウィナーズカップ』のシリーズ初日が行われた。一次予選からハイスピードバトルの連続となったが、33バンク巧者の機動力型らが難敵を攻略し、存在感をアピールした。
前回からの変わり身に成功した佐々木悠葵「脚にこない乗り方ですごく良い感じ」
一次予選の3レースに登場した佐々木悠葵は、会心の逃げ切り勝ちを披露して笑顔を見せる。別線の巻き返しはもちろんのこと、タテ脚を兼備している番手の鈴木竜二をも振り切って白星スタートを決めた。
「青板バックで1回突っ張ったことで、みんなのリズムが崩れて、良いタイミングがきました。太田さんがくると思っていたけど、引いたので。車間を空けて、仕掛けることができてよかったです。ペースを落とさない練習をしてきた。残れてよかったです。2周半で脚を使っての逃げ切りなので良いと思います」

良かった頃の乗り方を思い出し、堂々の逃げ切りを決めた佐々木悠葵
防府バンクは2019年のチャレンジ戦以来の出走だったが、2月に奈良記念を制しているように短走路の走り方は心得ている。仕掛けどころを逃すことなく、自信を持ってスピードを生かした走りができている。
「(防府バンクは)前橋に似ているかなと思います。クセがなくていいですね。今開催前に良かった時の乗り方を思い出せていて、脚にこない乗り方ですごく良い感じ。長い距離をいけていますね。あの距離なら二人で決められると思って行きました。(短走路での成績は良好だが)奈良(記念)も優勝できていますし、いいと思います」
「刺激が入って体が締まった」鋭いまくりで快勝の吉田拓矢
初日特選10レースは、地元の絶対的エース清水裕友が人気を集めていたが、レース巧者の吉田拓矢が鋭いまくりで別線攻略に成功。2日目に行われる毘沙門天賞への切符をつかみ取った。
「スタートは出遅れました。でも、石原君ラインの後ろから組み立てようと思っていたので、想定はしていました。菅原さんと踏み合うと寺崎さんと石原君の展開になると思ったので、冷静に3番手に入りました。菅原さんが遅れていたのであそこで仕掛けないと、石原君と清水さんで決まってしまうと思ったので仕掛けました」

勝負どころを逃さず、一気の仕掛けで別線を攻略した吉田拓矢
別線の動きを冷静に見極め強敵撃破に成功した吉田ではあるが、手放しでは喜ばない。修正ポイントを整理して、次なる戦いに備えている。
「(石原ラインを)乗り越えるまでは良かったけど、そこからが良くなかった。サドルの高さですね。少し下げすぎてしまったので、(ペダリングの)打点が低くなった。サドルを修正すれば大丈夫だと思います。今日で刺激が入って体が締まったと思います」
新車を投入した嘉永泰斗がグランプリ王者を撃破「感じよく踏めました」
初日特選の12レースは、嘉永泰斗が意地のまくりで人気を集めた南関ラインをのみ込んだ。
後ろ攻めとなった青柳靖起が、青板バック過ぎに押さえて先頭に立ったが、残り2周手前から巻き返しを狙った阿部拓真が嘉永の内へと潜むと、深谷知広が打鐘過ぎから一気のカマシを敢行する。最終1センターで南関ライン3車に出られてしまった嘉永は、山口拳矢の追走を阻み南関ラインにスイッチ。最終3コーナーから車を外に持ち出した嘉永は、けん制してきた郡司を乗り越えてゴール線を一番に駆け抜けた。

嘉永泰斗は、強力な南関ラインを乗り越えて白星奪取
「(打鐘手前で阿部拓真が内へ潜り込んできたが)気づいたら横に来られていたけど、なんとか耐えたなと。(打鐘過ぎに)たぶんここで来るだろうなってところで深谷さんが来た。(南関勢には)3車で出られると思ったのでスイッチしました。(新車の感覚は)悪くないと思います。感じよく踏めました。あとはシューズが少し気になるので、どうするか悩んでいるところですかね。(体の状態は)1着にこられているし、動き自体は悪くないのかなと思います」
嘉永が33バンクを走るのは約5カ月ぶりであったが、前橋で行われた寛仁親王牌を制している実力者。短走路での戦いは苦にしていないだろう。防府バンクを走るのは今回が初めてとなるが、過去に何度か練習で防府に訪れたことがあり、バンクの感触はすでに把握済み。
「熊本バンクが改修中だったときに、防府に出稽古にきてバンクを走ったことがあったので。実際にレースで走った感触も悪くなかったですね。(2日目の毘沙門天賞は)単騎で、気楽に走ります」