【伊東記念 2日目レポート】「おかげさまで1着が取れました」バースデー勝利をつかんだ“年男”荒井崇博は上機嫌!

4月3日に伊東温泉競輪場で『開設76周年記念椿賞争奪戦』の2日目が行われた。この日は天候にも恵まれて、実力者たちがしっかりと人気に応えるレースが目立った。正念場の準決勝に臨む選手たちの生の声を、現地からお届けします。
勝利も自身の走りを反省する渡邉雅也「もっと引き付けられたら良かった」
二次予選1つ目の6レースに登場したのは、地元の渡邉雅也。今年1月の大宮記念最終日にワンツーを決めていた塩島嵩一朗とのタッグで別線攻略に挑んだ。
ダッシュ力に定評のある塩島は、正攻法の構えから引いて7番手まで下げると、赤板付近から早くも車を外に持ち出して幸田望夢を叩いてレースを支配。塩島をリードしていた渡邉は、車間を空けて別線を引き付けながら直線でシャープに抜け出した。
「すかさず行ってくれたし、強かったです。風が凄くてきつかったので、誰も来られないと思ったけど仕掛けてきたので。あとは僕が何とかするしかないと。もっと引き付けられたら良かったけど、技術不足でした。杉森さんまでは見えなくて、いかれたと思いました」

初日大敗からの挽回!連係実績ある塩島をリードし白星をゲットした渡邉
近況は深谷知広や郡司浩平の番手など、超一流の自力選手につける場面も増えている。得るものや吸収できることも多い中で、課題も浮き彫りになっている。
「自分は後ろでまだ何もできていない」ときっぱり言い切る。目標は明確になりながらも、そこに向けてどう進んでいくべきか。若さゆえに迷いもある。準決勝は初日特選と同様に深谷の番手回り。しっかりとサポートしながらワンツー決着を目指す。
「点数が上がってきて番手を回るレースも増えてきた。まだ若いから自分が前を主張した方がいいのか、後ろを回らせてもらっていていいのかって。本当に難しい。目標としているところは父(晴智)みたいな選手になることですけど、そのためにいま何をしなければいけないのか考えています。技術も足りないですけど。大きい舞台で、深谷さんの番手でいい走りがしたい」
相手の動きに冷静に対応した荒井崇博「意外とツケマイは楽だった」
7レースに登場したのは、この日48歳の誕生日を迎えた荒井崇博。前を任せていた阿部英斗が赤板過ぎに島川将貴を叩いて先頭に立つと、打鐘で小原祐太ライン2車を受けて好位をキープ。最終2コーナー付近からまくって出ると、最終3コーナーで外にいた渡邉雄太を張りながら、内へ潜り込んできた大槻寛徳にも冷静に対応して直線で抜け出した。
引き上げてきた荒井は開口一番、「おかげさまで誕生日に1着が取れました」と笑顔を振りまいた。共同インタビューも終始上機嫌でレースを振り返った。

レースVTRを見ながら笑顔でレースを振り返る荒井
「(阿部は)どこもワンテンポずつ遅いよね(笑)。もっとチャチャっといけば小原も来づらいだろうし、無理やり来るならもっとまくりやすくなっただろうし。4番(渡邉雄)も来るし、9番(大槻)も来るしね。当たったら飛ばされるかもなので、ツケマイでいいかなって。3車併走をしのげるかどうかでしたけど、4コーナーを回ったら楽になったんで」
初日特選では町田太我の番手を回り、最終4コーナーで絶好の展開が訪れたかに思われたが、吉田拓矢を止めようと外に張ったところを古性優作に中を割られて悔しい4着。それでも、吉田を止めることが1着を取るためには必然だった。
「あのまま前に踏んでも勝てないからね。ヨシタク(吉田拓矢)を止めないと自分の1着の目がないと思ったから行っただけ。止められなかった結果なので。(2日目は昨日と比べて)調子は変わっていないと思うけど、意外とツケマイは楽だったね」
レース内容の質を求めている吉田拓矢「力勝負で勝ちたかった」
11レースは、吉田拓矢が隙のない立ち回りで軽々と別線攻略に成功。そつのない立ち回りで位置取りに動きつつ、しっかりと勝負権のある位置をキープ。すかさず鋭い捲りを放ちゴール線を一番に駆け抜けた。ただ、「番手にはまったのはたまたま」と、レース内容には満足していない。
「後ろ中団になったので、とっさに前のレースを走った古性さんを参考にしました。先切りをして待って、(打鐘付近で)詰まったので行ったんですけど、たまたま土生君がきていたので。もっと踏めば合わせられたと思うけど、ペースで行っていたので上をいかれました」

吉田拓矢は冷静な状況判断で別線を軽々と退けた
「力勝負で勝ちたかったですが、巧い走り方になってしまいました。でも後ろを連れ込めるようにと思って余裕を持って踏み込めた。バンクコンディション的に今日は重い感じがしました。しっかりと疲れを取りたい」
準決勝は初日にローリング先行で翻弄された町田太我との再戦となる。同じ失敗はしないはずで、タイミングを見極めて今度こそ力でねじ伏せる。