【伊東記念 準決勝レポート】古性優作が無傷の3連勝!大石剣は悲願のホームバンク決勝進出に喜びもひとしお!

伊東温泉競輪『開設76周年記念椿賞争奪戦』の3日目、決勝への切符を懸けて争われた準決勝。S班の古性優作と吉田拓矢は人気に応えて1着で決勝進出を決めたが、最終12レースは人気の深谷知広が敗れる大波乱。3連単は16万円を越える高配当が飛び出した。
動き抜群の古性優作「体はしんどいけど感覚は悪くない」
10レースは、古性優作が豪快なまくりを放ち別線攻略に成功。二次予選でも連係していた村田雅一とワンツーを決め、2車単290円の1番人気に応えた。
打鐘過ぎにあおりを受けて外に膨らんでしまった古性であったが、冷静に態勢を整えると最終ホーム手前から一気の反撃に出た。
「ジャンの3コーナーで行こうと思ったらあおりを受けた。でも(松永将が)どいてからはすかさず行けました」

古性の大目標は先も、その成果が結果に出た3連勝。決勝の走りも大いに期待だ
調子がいいからこそ、打鐘から巻き返しを狙っていた古性。結果的にあおりを受けて態勢を立て直してからの仕掛けとなったが、「バック線は取れたので」と手ごたえをつかんでいる。
「体が重たくて車が出てないなって。今日で5日目くらいの感じ。体はしんどいけど、感覚は悪くないです。イメージと映像は違うので、映像に合わせていくようにしたい。昨年に比べたら感覚はいいので、これで出力が上がれば今年1年楽しみですね」
「もっとも欲しいタイトル」と以前から公言している日本選手権競輪。今、そこを見据えて疲労を蓄積しながら調整をしているなかで、兆しは見えている。伊東記念完全制覇のその先を目指している古性が、決勝でも別線の前に大きく立ちはだかる。
ホームバンクの大石が初の決勝進出「やっと乗れました」
11レースは、ホームバンクの大石剣士が初の決勝進出を賭けてレースに臨んだ。正攻法からレースを進めると、後ろ攻めから上昇してきた吉田拓矢を出させず中団のもつれを誘ってペース駆けに持ち込む。町田太我との中団争いを制した吉田にはまくられてしまったが、3着に粘り込んで決勝進出を決めた。
「やっと(伊東記念の決勝に)乗れました。何度目(の挑戦)かはわからないけど、やっと乗れました」。共同インタビューにきた大石の口から、心の声がこぼれ落ちた。初日、2日目とまくりで勝ち上がったが、準決勝は腹を決めての積極策を敢行。決勝への切符をつかみ取り、喜びをかみしめた。

ホームバンクでの決勝進出に安堵の表情を浮かべる大石
決勝は渡邉雅也に前を託す一戦に。深谷知広の脱落は想像していなかったが、地元2人で力を合わせる。
「渡邉君とは前後どちらの並びも過去にありますけど、渡邉君が前のことが多い。前で頑張りたい、って言ってくれた気持ちがうれしかったです。1着をとらせてもらったこともありますし、信頼して一緒に頑張ります」
強敵ぞろいの決勝戦となったが、つかみ取った地元記念制覇へのチャンスは無駄にはしない。
「体が勝手に反応してくれました」強敵撃破の杉森輝大はG3初Vへ
12レースは地元の深谷知広が、別線の猛抵抗に遭って8着に敗れた。深谷の番手を守り切れなかった渡邉雅也は、悔しさをかみしめての決勝進出となった。
波乱を演出したのは関東ライン。末木浩二が赤板手前から山口拳也を叩いて出ると一気にペースアップ。後方から巻き返しを狙った深谷と最終ホームまでの約一周を全力でもがき切る。番手を回っていた杉森輝大が、最終1コーナー付近から内へと潜り込んでいくと、渡邉雅也を掬って深谷の番手を奪い取る。そのまま休むことなく一気にまくって佐藤礼文とワンツーを決めた。

グレードレース決勝は昨年7月の小松島記念以来となる杉森
「末木君がレースを作ってくれた。(叩かれたあと)あのまま引いてもチャンスがないと思って。丁度コースが空いたので、自分のタイミングで踏ませてもらいました。体が勝手に反応してくれました。思ったより感触は良かったので、まくれるかなと。ラインのおかげでワンツーが決められました。今回は体のケアだったり、色々変えて上手くマッチしていい状態で臨めていると思う」
昨年後半は落車で調子を崩してしまっていたが、昨年7月の小松島記念以来のG3決勝進出を決めた。決勝はレース運びの上手い吉田拓矢の番手回り。過去に何度も差してのワンツーを決めた実績があり、初の記念制覇のチャンスも十分にありそうだ。