【西武園記念 決勝レポート】吉田拓矢が『第1回平原康多カップ』を優勝!「最高にうれしい」

開設76周年記念西武園競輪日本名輪会カップ『第1回平原康多カップ』(G3)の決勝が行われた。眞杉匠のカマシ先行に乗った吉田拓矢が、ゴール前で差し切り優勝。記念すべき第1回目の『平原康多カップ』を手にした。吉田のG3優勝は2月静岡以来、通算9回目。西武園記念は初優勝だった。
吉田拓矢がこん身のV差し「優勝は確信した」
栃茨勢がプラン通りにレースを運んだ。
初手は眞杉匠-吉田拓矢-金子幸央の並びで折り合った栃茨勢が前受け。以下、皿屋豊-浅井康太-黒沢征治-宿口陽一-古性優作-佐々木豪で周回を重ねる。赤板で皿屋が前へ出ると、その上を黒沢が叩き、ペースを落としたところで打鐘。最後方にいた佐々木が内からスルスル上昇すると、打鐘4コーナーから眞杉が一気のカマシ先行に。
吉田-金子もぴったり続く。ここで勝負あり。眞杉の逃げは掛かりが良く、後方からまくってくる選手はいない。「優勝は確信した」と振り返る吉田は番手有利に差し切り、栃茨ラインで上位独占となった。

眞杉のカマシ先行に乗った吉田が決め脚を発揮した
ヒーローは「最高にうれしいです。西武園は苦い思い出もあったので。今回は日程的にきつくて、精神的にも肉体的にもきつかった。(優勝できたのは)周りのおかげだし、ラインのおかげです」と共に戦った仲間たちへの感謝を口にして、白い歯をこぼした。
栃茨勢で折り合い眞杉匠の番手を回れたことが勝因「金子さんが3番手でいいと言ってくれた」
5人勝ち上がった関東勢は、栃茨勢と地元勢で二手に分かれた。眞杉と金子は栃木同士で同県の間柄だが、茨城の吉田が間に入る形で結束。この並びが優勝確率を最大限に高めた。
「本来なら眞杉君の番手は栃木の金子さんだが、3番手でいいと言ってくれた。番手を回らせもらったおかげだし、眞杉君が仕掛けてくれたおかげ」。地元勢とも割り切って戦いを挑んだと言い「敵になったからには遠慮はしない。眞杉もそういう性格」と心を鬼にして勝負に徹した。
「スタートは前からの作戦。あとは眞杉が駆けやすいところで行ってくれるという作戦だった。離れかけたが何とか付いて行けて良かった。優勝はできると思ったが、あとは眞杉をどれだけ残せるか。ファンの方も望むことなので。優勝は確信したが、2、3着が気になった。ワンツースリーで良かったです」

吉田は平原氏に祝福されながら賞金ボードを掲げた
平原氏から学んできた競輪道を体現する走りができたと胸を張る。「平原さんが大事にしてきたラインの力を見せられたかな。平原さんと武田(豊樹)さんはデビューしてから競輪を教えてもらった師匠のような存在です」。関東のレジェンドたちの熱い思いは後輩たちにしっかりと受け継がれている。
連覇を狙う平塚ダービーへ向け合宿を予定「仕上げていきたい」

次走は日本選手権競輪。前回覇者として今年も大いに期待だ
吉田と眞杉がWエースとして関東ラインを、そしてこれからの競輪界を引っ張っていく。関東ゴールデンコンビは状況に応じて前後を変えながら強敵たちに立ち向かう。吉田の次走は平塚ダービー(5月1~6日)。連覇が懸かる大一番へ向け心技体を整えていく。
「間隔が空くので眞杉たちと一緒に合宿をする予定。仕上げていきたいです。(今後の眞杉との前後は)終わってから宇都宮記念は頼むよと言われました。いつでも(前を回る)準備はしているし、あとは眞杉が了承してくれるかですね」