【武雄記念 初日】好調気配だった選手をレポート!地元記念連覇を目指す山田庸平が1着スタート!

武雄競輪開設76周年記念『大楠賞争奪戦』は、4月18日に初日が行われた。土曜日とあって、場内には家族連れのファンが多く来場。客席は和やかな雰囲気だったが、バンク上では熱戦が繰り広げられた。初日特選を制した山田庸平は連覇へ向けて好スタート。初日、動きの良さが目を引いた選手のその要因を探る。
ライン分断策をしのぎ、山田庸平がライン3番手から初日特選を勝利
初日特選は九州勢が4車で結束。だが、相手も一筋縄ではいかない。眞杉匠が九州勢の好きにはさせまいと分断策に出た。嘉永泰斗が先行したが、それより後ろは併走。隊列がもつれるなかで、山崎賢人が絡まれながらも最終2コーナー過ぎから自力を発動。山田庸平は、浅井康太のまくりをブロックしてから、直線でズバっと差し切った。

好発進を決めた山田庸平。連覇へ向けてこれ以上ないスタートだ
「(山崎)賢人は(併走していた眞杉に)当たられない位置に半車くらい(前に)いてくれた。技術っていうよりは、脚で回っていた感じですね。(打鐘4コーナーで山崎が)一瞬負けたけど、また行ってくれた。自分は全部の動きを見ながら、キメられるところがないかって探していた。ただ、(嘉永)泰斗が緩めていたので、なかなかキメるのは難しいなと。あれだと外を(誰か仕掛けて)来るだろうし、浅井さんは一発が強いので意識していました。バックを踏みながら、(山崎が)いつ行くのか見ていた。余裕はありました。(自分の感触は)後ろに関しては悪くないですね」
「8年物のフレームに戻した」根田空史は前回の汚名返上!
今年の根田空史は絶好調と言っていい。2月松山の完全Vなど、ダッシュとスピードが冴えわたっていた。ただ、前回の大垣は、日本選手権競輪に向けた練習の疲れが色濃く出てしまい準決で敗退。今回は立て直しを期すシリーズだった。後ろ攻めとなり、赤板では突っ張られる流れ。それでも、根田はすかさず打鐘で巻き返して、別線に出る幕を与えなかった。疲労が抜けたことに加えて、今回からフレームを戻したことが功を奏したようだ。

根田空史は慣れ親しんだフレームを投入し、もう一度上昇気流に乗る
「(疲労は)前回よりはっていうのがあるけど、まだまだキツいところもある。(前回、前々回の)大垣、伊東は違うフレームを使ったけど、今回はいままで使っていたヤツに戻した。8年物のフレームです。へたっているかもしれないけど、8年間ずっと乗っているわけじゃないから大丈夫。乗り慣れているし、いいですね」
地元の青柳靖起は眞杉匠の助言で新車がマッチ「悪いところはない」
前回、静岡のミッドナイトから中4日のタイトなスケジュール。7車立てでラインのないアドバンスから、9車立てのデイシリーズと条件がガラリ一変。「(生活リズムが)なかなか戻らなかったですね」と前検日に言っていた青柳靖起が、地元記念の一次予選で白星スタートを切った。
「ちょっと作戦とは違った。児玉(虎之介)君が切りにくるのが遅かったし、伊藤(慶太郎)さんも遅れていた。それなら1回切って、様子を見てもいいかなと」
別線の動きを見極めて、伊藤の1車を受けてから、番手まくりで青柳が後続を振り切った。今シリーズは初日から新車を投入。そこには逡巡もあったようだが、“助っ人”の力を借りて、納得の乗り心地にまでたどり着いた。
「昨日(前検日)は(新車を使うか)迷っていた。でも、眞杉(匠)さんがずっと(新車のセッティングを)みてくれて出してくれた。眞杉さんも(新車の)こっちの方がいいんじゃないかって。まだ1走しかしてないけど、悪いところはない。煮詰めれば、もっと良くなるかなって思います」

地元記念での勝ち上がりを目指して、青柳靖起が奮起する
ホームバンク。G3の準決勝進出はあっても、記念競輪では二次予選の厚い壁に阻まれている。それだけに明日の2日目が、青柳にとっての正念場だ。
「地元なんで勝手に気合は入るから、あとは気負わずですね。欲を出さずに。(二次予選の相手の高橋舜とは)初めてなんで、これから周りに聞いてみます」
佐々木豪、高橋との3分戦。同県の阿部力也とタッグを組む高橋との叩き合いになれば、佐々木のまくり展開になるのは明白。あくまで冷静に。青柳が確信の新車とともに、地元記念の新たなステージに進む。